基礎天端のレベルチェックと重要性

公開日:2021/05/28(金) 更新日:2024/11/18(月) 現場レポート

こんにちは。和光地所 建築部の安江です。

今回は、基礎天端のレベルチェックと重要性についてお伝えします!

 

基礎天端とは?

 

基礎天端とは、建物の基礎部分で上部の平らな部分を指します。これは、建物の耐久性や安定性を左右する重要な要素です。天端が水平であることは、住宅の強度や安全性に大きな影響を与えるため、しっかりと管理・施工されるべきポイントです。

 

建物を面で支えるベタ基礎

 

基礎天端の役割と重要性

 

基礎天端は建物の土台となり、その上に床や壁が乗るため、しっかりとした水平を確保することが重要です。天端の不備があると、建物全体が不安定になり、傾きやひび割れの原因となる可能性もあります。

また、基礎天端の施工により、防水や耐震性能も大きく左右されるため、基礎工事の中で最も精密な作業の一つとされています。

 

基礎天端の施工方法

 

基礎天端を水平にするためには、通常、以下のような方法が採用されます。

 

1. 型枠の設置と精密な測定

基礎の形状や高さが設計図通りか確認し、型枠を設置します。この段階で天端の水平を慎重に測定し、施工精度を確保します。

 

2. コンクリートの打設と表面の均し

コンクリートを流し込んだ後、表面を均一にし、一定の厚さと水平を確保します。表面の均しは、基礎の強度に影響するため非常に重要です。

 

3. レベラーやレーザーを用いた再確認

仕上げ段階で天端の高さを確認し、必要であれば微調整を行います。現在ではレーザーレベルを使って精密に調整されることが多いです。

基礎天端レベルチェック

 

基礎天端が不十分だとどうなるか

 

基礎天端がしっかりしていないと、建物に以下のような不具合が生じる可能性があります。


■ 建物の傾きや不均等

 天端が水平でない場合、建物の全体がわずかに傾いてしまい、内装や外装に不具合が生じる可能性があります。

■ 耐震性の低下

 不均等な基礎は耐震性に悪影響を与えるため、地震時に大きなダメージを受けやすくなります。

 ■ 防水性の低下

 天端が傾くと水が溜まりやすく、建物内部へ水の侵入リスクが増加します。

 

まとめ

 

基礎天端は、住宅の構造を安定させ、安全性や耐久性を確保するための基礎的な要素です。水平でしっかりとした基礎天端の施工は、長く快適に住める住宅を実現するために不可欠です。住宅建築を検討する際には、基礎天端の施工がきちんと行われているか確認することで、より安全で快適な住まいづくりが可能になります。

住宅建築を検討中の方は、基礎の施工をしっかり確認し、信頼できる施工会社と相談することをおすすめします。

 

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