電気代が高い!知っておくべき新築時の電気代を節約する方法
電気代が高くなっている今、新築時の設計で有効な対策を紹介します。オール電化にすることや太陽光発電の実際の効果、そして断熱性能や換気方式の見直しで大幅に電気代を圧縮することができます。新築を検討されている方には必須の内容になっています。
最近、全国的な電気代の値上がりが発表されたところですが、最近は光熱費の請求額を見てビックリする方も多いですよね。
今回は新築時に考えておくべき、電気代を節約する方法をお伝えしていきます。
適度な断熱性能や、太陽光発電の実態などをリアルな観点から紹介します。
それでは、今回の記事の要点からみていきましょう。
・オール電化にすることで、ガスと電気の基本料金を1本化することで、光熱費全体を圧縮する ・昨今は電気代が値上がりしているものの、安く見える電力プランに安易に飛びつくと失敗のもと ・太陽光発電は売電単価が下がって意味がない、という噂を聞くかも知れませんが、それは自家消費の効果を見ていないため、正しく太陽光発電を理解することが大事 ・断熱性能を一定以上に引き上げることで、少ない電気で効率的に冷暖房が回せる
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1. 電気代を節約するための技① : オール電化にする
まず、新築時に電気代だけでなく「光熱費全体」を圧縮するのであれば、まず第1ステップとしては「オール電化にすること」です。
単純にガスと併用するプランの場合に比べて、約3分の2に抑えることが可能となっており、新築で光熱費を節約したいのであればオール電化がおすすめです。
昨今は、効率のいいシステムが増えてきており、ガスコンロ→IH、電気温水器→エコキュートにすることで大幅に日々の光熱費全体を圧縮できます。
出典:資源エネルギー庁
具体的には、今掛かっている毎月のガス代が、3,500円程度まで下げることができます。(IHで約1,000円・エコキュートで約2,500円)
1-1. オール電化のよくある勘違い
昨今の燃料費値上がりに伴って、オール電化で1ヶ月の電気代が10万円にもなった!という話をSNSなどで聞くことはないでしょうか?
確かに値上がりをしているとは言え、この話は冷静にみる必要があります。
資源エネルギー庁では、「電気代が月10万円を超える家庭の消費電力量は3000~5000kWh程度であり、平均的な家庭の消費電力量である約400kWhと比べてもかなり大きくなっています」と冷静な指摘をされています。(出典:ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える)
ガス併用の戸建も入れての平均値が400kWhとなっていますが、オール電化の場合は700kWh前後。3000kWh~5000kWhは、蓄熱暖房機や床暖房の「明らかな使いすぎ」であり、燃料調整費などの単価が高くなったことが原因ではないでしょう。
1-2. 契約プランに注意する
電力自由化に伴って色々な会社が電気の小売業に参入しており、様々な電気料金プランが出ています。
しかし、注意点としては自由化となっている会社は、独自の単価プラン等で「安く見せかけている」可能性もあり、結果的に高い電気代に繋がっていることもあります。
例えば、少し前に「月1万円まで電気代が無料!」というプランが誕生して話題になっていました。
しかし契約内容をよく見ると、契約買電単価が65円 / kWhと通常単価の2~3倍の異常な単価に設定されており、ほとんど詐欺まがいと言っても過言ではないプランもあります。
中部電力以外の会社と契約する場合は、契約内容をしっかり確認するコトや、このような電気に関する予備知識を持って確認しましょう。
また23年6月時点では、政府から7円 / kWhの補助金が電気代に充当されています。
しかし実はこの補助も民間の電気会社であれば、消費者に還元されるかどうかはその会社次第です。
2. 電気代を節約するための技②:太陽光発電を設置する
太陽光発電と聞くと、みなさんのイメージはどうでしょうか?
” 売電単価が下がっていて、設置しても意味がない ” と聞いたことはありませんか?
結論からお伝えすると、それは「間違い」です。
太陽光発電は10年以上前は、設置すれば発電した電気を売って、7年程度以降は儲かってしまう商品でした。
しかし、最近は売電単価が下がっており、儲かるシステムではなく「高い電気代を節約する自己防衛のための商品」になっています。
2-1. 自家消費という考え方
出典:Remixpoint
オール電化契約の場合、デメリットがあり、それは昼間の電気単価が高いことです。
そのデメリットを補うために、昼間に発電する太陽光発電との組み合わせが相性としてもピッタリです。
中部電力でも、特に平日の昼間の時間帯が電力単価が高く設定されていますが、この高い単価の時間帯は、太陽光発電の発電した電気を自分で使うことで「エネルギーの自給自足」ができます。
晴れて発電されていれば、自分の太陽光発電で創った電気を自分で使っているわけなので節約につながります。
出典:パナソニック・エネピタ
この自家消費の効果は、昼間にどれだけ電気を使っているか?で左右されますが、一般的な5kWの太陽光発電での年間の効果としては約10万円の電気代を削減できます。
この「高い電気代を買わない効果」をみると、太陽光発電は概ね10年~最低でも15年程度で元が取れる計算になることが多く、正しい知識を付けておくことでオトクになります。
3. 断熱性能を一定以上に引き上げる
断熱性能を上げる目的は、快適性と冷暖房費の抑制の2つです。
当然、断熱性能を上げることに比例して、保温性が高まっていきます。
しかし、特に冷暖房費の抑制に関しては、断熱性能を引き上げても引き上げた分だけ、比例して冷暖房費が抑制できるわけではない点は注意点です。
そこで、おすすめの断熱性能はZEHレベル(断熱等級5)です。
建築費用にかかるコストも、そこまで高額にならず、快適性とコストバランスがよくなります。
また補助金も活用できる基準にもなっており、このような補助金活用でより一層オトクに家づくりができます。
4. 熱交換型の換気扇を採用する
熱交換型とは、屋外の空気の温度と屋内の空気の温度を近づけながら、換気を行う方法です。
この方法では空気自体は入り混じることなく、温度だけを交換することで、冷暖房費を抑制できます。
この換気方式は、一般的な換気扇と比べて、1年間で冷暖房費を約3割程度、圧縮できる効果があります。
和光地所では標準仕様として、熱交換型の1種換気を採用しており、省エネかつ1年中快適な空気質の住宅を提供しています。
5. まとめ
このように、高くなってきている電気代の対策として様々な手法をご紹介しました。
電気代を節約しようと冷暖房を我慢していると、辛いものです。
快適な新築にすることで、むしろ賃貸の時から光熱費まで圧縮できる可能性すらあります。
気になった方はぜひ和光地所までご相談ください。