分譲地と単品の土地はどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットを解説!
分譲地と単品(単独で独立して販売されている)の土地、新たに土地から探している方は悩むポイントでもありますよね。今回は分譲地、単品の土地それぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
今回は、土地から新築を考えている方が気になる、分譲地と単品の土地、どっちがいいのか?について掘り下げて解説していきます。
分譲地の方がキレイで整っているけど、なんかデメリットはないの?
単品の土地なら、掘り出し物があるのかな?
こんな疑問をお持ちの方におすすめの内容になっています。
それでは、今回の記事の要点からみていきましょう。
・分譲地は住宅を建てることを考えて設計・準備されており、余計な不安をすることなく購入することができる ・住宅会社が設計している分譲地は、家を建てる前提で区画割りされているため、家がちょうど入りやすいようになっている ・単品の土地は、前に家が建っていたのか?農地や駐車場などでないか?など、確認することが多く、不動産屋だけでなく住宅会社にも相談した方がよい
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1. 分譲地のメリット・デメリットまとめ
まずは、人気が高い分譲地のメリット・デメリットをみていきましょう。
メリットとデメリットを一覧にしました。
メリット |
・住宅を建てるための土地として整備されている (給排水や電気などのインフラも含めて) ・概ね同時期に入居するため、昔からの人間関係がない ・街並みも整備されていることが多い ・区画数が多い分譲地は専用道路を設け、前面道路の交通量が少なく安心感が高い |
デメリット |
・単品の土地相場に比べて、坪単価が高い場合が考えられる ・建築条件が付帯している場合は、住宅会社を自由に選べない |
2. 分譲地のメリット解説
ここで紹介する分譲地のメリットは、4つあります。
2-1. 住宅を建てるための土地として整備されている
まず1点目は、住宅を建てるための土地として整備されていることです。
「当たり前のことじゃないの?」と思う方も多いかもしれません。
しかし、土地は住宅を建てるだけでなく、農業をするためであったり、店舗を建てることに適している土地など様々あります。
住宅を建てるために適している土地は、概ね以下のことが揃っている点です。
・給排水管や電気が通っていること
・地目(登記簿上の土地の種類)が「宅地」であること(もしくは宅地に変更できる土地)
・測量で道路・隣地境界線が明確
このような条件が最低限となりますが、意外とこの3つが揃っている単品の土地は多くはありません。
さらに、家のサイズから逆算して土地に必要なサイズ・寸法があり、方位と照らし合わせて、同じ坪数でも家を建てやすい土地と、そうでない土地があります。
分譲地は、家を建てることを前提としたサイズに区画割されているため、この点からも分譲地は家を建てるためには向いている土地になります。
以上から、まずは当たり前のこととして住宅を建てるための土地として整備されてる分譲地は、メリットと言えるでしょう。
2-2. 昔からの人間関係がない
分譲地は測量などがされて、境界線のトラブルになる要素はほとんどないことと同時に、昔から住んでいる隣人に影響される可能性も低いです。
単品の土地に新築を建てるときの注意点として、隣地境界線がしっかり定まっているかどうか?があります。
同時期に住み始めた方ばかりなので、既得権として越境などを主張される可能性も少なく、変な人間関係のトラブルになる可能性も分譲地は低いと言えます。
2-3. 街並みが整備されている
分譲地は新築で統一されるため、街並みとしてもキレイに整った状態で住み始めることができます。
大きな分譲地の場合、数年は近くで工事をしていることが気になるかもしれませんが、それも日曜日や夜などは工事もないため、そこまで気にすることではないでしょう。
また、自動車で移動することが多い愛知県では、奥の区画でも車が止めやすいような工夫がされているかどうか?は意外と大きなポイントです。
2-4.(区画が多い分譲地の場合)専用道路が整備される
出典:【和光地所】安城市二本木町・分譲地 ※売約済の区画有
区画数が多い分譲(5~6区画以上)は、基本的に分譲地利用者のみが使用する道路があります。
私道ではないものの、実質的に分譲地に住んでいる人しか使わない道路であり、交通量が少なく、小さいお子さんがいる方にも安心感が高いです。
3. 分譲地のデメリット解説
それでは、分譲地のデメリットも解説していきます。
3-1. 坪単価が高い場合がある
整備されているが故に、周囲の単品の土地に比べて坪単価が高い場合があります。
ただ、ライフラインが整っていない土地の場合は、購入価格に加えてそのような整備費用がプラスされてくるため、結局は住み始めるための費用としては変わらなくなる可能性もあります。
最終的に家を建てるための費用まで総合して見積して、検討しましょう。
3-2. 建築条件の確認が必要
建築条件とは、更地の分譲地に家を建てる住宅会社が決まっていることを言います。
住宅会社が分譲地を整備している場合、土地だけの販売ではなく、建物もその住宅会社が建てることを「条件」としていることが多いです。
どうしても建てたい希望の住宅会社がある場合は、住む場所と工務店の天秤で考えることになってしまいます。
ただ、中には建築条件を外してくれる場合もあるため、気になっている分譲地があれば、まずは問合せてみましょう。
4. 単品の土地のメリット・デメリット
つづいて、街中に出てくる単品の土地のメリット・デメリットをみていきましょう。
概ね、分譲地のメリットとデメリットと相反する内容が多いです。
メリット |
・分譲地の土地相場に比べて、安い場合がある ・駅前など交通アクセスが良い土地がある ・建築条件が付いていることは、ほとんどない |
デメリット |
・ライフラインが整っているかどうか?整っていない場合は、家を建てるまでにいくらかかるか?を確認必須 ・家を建てられる土地かどうか?を要確認(特に農地は避けた方が無難) ・境界線が決まっているか?などを購入前にしっかり確認しておく必要がある |
4-1. 単品の土地のメリット解説
単品の土地のメリットは、ズバリ価格と交通アクセスの2つでしょう。
分譲地のように整備されていない土地の場合や、中古住宅が建っている場合、相場より安く販売されていることがあります。
ただし、ライフラインなどを整えるための費用がかかる可能性も含めて、安い・高いの判断はしないといけません。
さらに分譲地に比べて、駅前など交通アクセスがよい場所にも出てくる可能性が分譲地より高いです。(分譲地はある程度の大きさを必要とするため、駅前での新規分譲地はなかなか出現しない)
なお、いわゆる「掘り出し物」を待っている方もいるかもしれませんが、基本的にインターネットに出回ることはない、と思った方が良いでしょう。
4-2. 単品の土地のデメリット解説
単品の土地のデメリットは、ズバリ家を建てるための整備が必要かどうか?そして境界線などの隣地関係がしっかりしているかどうか?で大きく決まります。
分譲地の項目でも解説したとおり、元々家が建っていた土地でない場合(例:駐車場や農地)は、ライフラインや法律などの関係で、家を建てるための手続きや工事が「追加で」必要になることが懸念されます。
また、元々家が建っていたとしても、給排水設備が古かったり管自体が細かったりすると、入替工事が必要になります。
また、昔からの土地の場合、測量されていないこともあり、隣地や道路との境界線が不明瞭なケースが想定されます。
そのため、家を建てる目的で土地を探すときは、不動産屋だけでなく住宅会社にも相談しながらすすめるとよいでしょう。
5. まとめ
和光地所では、このように分譲地・単品の土地のメリット・デメリットを理解しながら、お客様へ、建物と合わせてベストなご提案を行っています。
愛知県の西三河エリア(岡崎市・豊田市・安城市・刈谷市)を中心に自社での分譲地も保有しており、中には建築条件を設けていない土地もあります。
気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
さらに過去のコラムでは、具体的な土地の探し方も紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。